看護職キャリアシステム構築プラン事業
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活動報告

九州大学GPプロジェクト最終報告会に参加してきました。





平成25年度看護実践力ブロッサム開花プロジェクト最終報告会に参加しました。 

 

第1部は、看護部長より『教育プログラム開発』『教育担当者』『人事交流』『キャリアパス開発』の4つの事業の概要について説明がありました。第2部では、開発プログラム実践を体験しました。

『教育プログラム開発』では、看護職員を対象にした看護実践能力の定着・向上プログラム(①安全に実施する静脈注射プログラム、②インシデントからみた医療機器操作強化プログラム、③確実な看護実践能力定着のための人育成プログラム、の3つのプログラムがありました。

 

  • 「安全に実施する静脈注射プログラム」は、医師、薬剤師、看護部が連携して安全に責任を持って静脈注射が実施できる質の担保された静脈注射認定看護師(IVナース)を育成するプログラムです。
  • 80%が認定を受けることをめざし、現在は、1192名を育成し、看護部職員の93%がIVナースを取得していました。

 

  • 「インシデントからみた医療機器操作強化プログラム」では、インストラクションデザイン(ADDIEモデル)を用いてプログラムを開発していました。九州大学では、医療機器操作による過量投与のインシデントが多く発生していることから、新人だけでなく全職員対象に医療機器操作強化プログラムを実施しています。
  • 8割が自己評価していました。

また、九大Nursing e-roomを使って地域看護職員にも公開していました。

 

  • 「確実な看護実践能力定着のための人育成プログラム」では、新人看護師を対象に、複数患者を受け持ち、多重課題・時間切迫のもと「患者の状況のアセスメント」「患者ケアの優先順位決定」「他スタッフへの適切な協力依頼」ができるようシミュレーション研修を実践しています。演習場面をビデオで撮影し、動画を見ながら担当副師長とともに振り返りを行い、3ヶ月後、6ヶ月後にはルーブリックを用いたアンケート調査にて研修直前と比較して自己評価を分析していました。

 

これらのプログラムは、キャリアセンタープロジェクト、看護部、教育機関が協働し開発・評価をおこない、汎用性のあるプログラムとして全国へ情報発信を行っています。

実際、第2部において、会場を移動しそれぞれのプログラムに参加して体験してきました。今までの成果、資料の展示もあり、キャリアセンタープロジェクトに評価方法についても意見交換を行うことができ、有意義な時間でありました。これからの徳島大学病院 看護部も取り組みの成果をさらに全国に発信していく役割があり、看護の発展に貢献しなければならないと強く感じた報告会でした。