平成25年6月19日、徳島大学病院 日亜メディカルホールにおいて教育担当者研修会を開催しました。
本院の職員を始め、保健学科の教員、他施設の方々を含め、教育担当者や病棟で実習指導に携わる人を対象に89名の参加がありました。
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の雄西智恵美教授より「臨床実習の本質と実習指導者の役割」についての講演がありました。講演の前半では、臨床実習教育の目的や、「臨床の知」の捉え方について、また「臨床実習では現場で体験することの意味を探求することが学生の質を決定する」ことや「臨床実習の場の特徴として、看護学生が複合的な学習を体験できる場である」ということをお話いただきました。後半では、実習指導において、学生が体験したことを意味づけて、体験の言語化を行い、抽象・体系・統合化を図っていくことが体験を学習に結び付ける支援である等、教師と指導者の役割を改めて共通認識できた有意義な研修でした。
臨床実習は、看護学生にとって気付きの場でもある一方で、不安や緊張を伴う場であるということを再認識するとともに、今後は看護学生のよき学習支援者となり、効果的な臨床実習が行えるように役立てていきたいと思います。