看護職キャリアシステム構築プラン事業
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活動報告

滋賀大学「臨床教育看護師育成プランフォーラム」に参加してきました



平成25年6月8日土曜日、滋賀大学医学部付属病院主催の第3回臨床教育看護師育成プランフォーラムに今年度の教育担当者5名が参加しました。

プログラムは午前の部「看護師・助産師・看護教員の教育を改革するために語り合おう」という内容でワークショップが行われました。

私たちは、「新人教育のあり方について語り合おう」というテーマに沿って、他施設の教育に携わる方々とディスカッションを行いました。

育成側(教育担当)の現状として、教育資源(講師や看護技術練習のための用具・研修方法)に限りがあるという意見があり、どの施設も講師の準備と時間の確保、教育者の疲弊が問題になっています。OJTとoff-JTの連携を図り、職場で新人を育てる体制や風土作りか課題です。当院も、教育担当者養成事業を行っていますが、地域の医療施設の看護臨床教育の支援の必要性も実感できました。

看護方式としてPNS導入に伴った問題点の意見交換もあり、新人看護師の責任のあり方や先輩と動くことで自ら気づく能力が育たない、夜勤業務に入る時期の検討など共通の現状があります。知識や技術は教育システムを活用し習得できますが、倫理観や看護の意味・本質は個々のレベルに合った意識付けや振り返りが大切だと再認識しました。

午後の部は、「看護師教育の課題と今後~もっと経験から学ぼう~」聖路加看護大学 学長 井部俊子先生による講演がありました。

組織的知識創造論より、知識には、暗黙知(言葉や文章で表すことの難しい主観的で身体的な知識、個人の経験を通じて獲得される知識)と形式知(言葉や文章で表現できる客観的で理性的な知識)があり、新たな知は共同化、表出化、連結化、内面化という4つの変換プロセスによって生成され、知識変換プロセスの3つの条件をご教授頂きました。

今回、他施設の現状や情報の共有から今後の課題を考えることができ、有意義な研修になりました。