看護職キャリアシステム構築プラン事業
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活動報告

「九州大学GPプロジェクト講演会」に参加してきました





 平成24年12月22日(土)福岡県看護協会ナースプラザ福岡で開催された九州大学病院看護部・医学部保健学科主催の「看護実践力ブロッサム開花プロジェクト講演会」に参加してきました。

 

テーマは「自ら拓くナースキャリア」であり、前半は、この事業で行ってきた看護実践力の質の向上とキャリアパス構築についての概要の報告がありました。静脈注射教育(IVナース)のプログラム開発と推進も順調に経過しており、これらの実績をもとに平成24年度は「地域貢献・社会貢献」に取り組んでいることが報告されました。

IVナース養成にための講義や、専属のインストラクターによるシミュレーター・トレーニングに外部受講者を受け入れたり、eラーニング学習システムを地域公開していることなど、積極的な活動の様子がうかがえました。

 

後半は、 九州大学大学院の山口教授と東大医科学研究所付属病院の武村看護部長の2名のシンポジストによるキャリアについての講演がありました。

「管理者としてのキャリアデザインー”働きがい”とリーダーシップの心理学」からは、管理者としてキャリアを切り拓く鍵や健康で幸福な日々を送るためのヒントをいただきました。

「看護師のキャリア発達支援 組織と個人ー2つの未来をみつめて」からは、組織と個人が互いに目標を実現するために大切な存在になり、ともに価値を創りだしていくことが理想であり、病院が創造する価値・ミッションの未来を見つめる力が必要であると学びました。

そして、看護職のキャリア発達過程は、「組織ルーティンの学習」⇒「越える行動化」⇒「時折の離脱」を経験して実践レパートリーを増やし、「新しいルール・意味の創出」によって、実践を拡張・深化させて看護の楽しさを得るという変化パターンを知り、中堅になってから特別な教育をするのではなく、タイミングに合わせて育成できるよう計画に組み込む必要性を感じました。

 

九州大学のプロジェクトでもジェネラリストのキャリア開発が今度の課題であるとのことでしたが、全く違った立場の演者から、キャリアについて切り口を変えた話を聞くことがででき、多くの示唆を得ることができました。