看護職キャリアシステム構築プラン事業
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活動報告

対人援助プロジェクト 学会発表 第1弾




 平成24年10月2日(木)3日(金)

第43回日本看護管理学会-看護管理-学術集会「京都発!!看護管理のイノベーション」が国立京都国際会館で開催されました。

この学会には 対人援助向上プロジェクトの取り組みが採択され、プロジェクトリーダーの長谷師長が「対人援助向上プログラムの開発に向けたインシデント事例の検討~コミュニケーション要因に着目して~」というテーマでポスタ―発表してきました。

 

 対人援助向上プロジェクトでは 安全で安心な看護を提供し、患者中心の看護ができる看護職を育成するために「コミュニケーション能力」「倫理的感受性」「問題解決能力」の3つの視点から、科学的根拠に裏付けられた教育プログラムを開発することに取組んでおり、インシデント事例を中心とした分析を行っています。

 

 今回は、プログラム開発するにあたり、看護部と保健学科が関連分野と協働・連携し、3つの要素を明らかにするために研究的に取り組んでいる過程で昨年度得られた分析データのうち、コミュニケーション能力に着目した結果を まとめました。

 この研究の中で、インシデント事例のコミュニケーションの特徴として抽出されたのは、自分の意見や主張を筋道立てて「相手に説明するコミュニケーション力の不足」と「思い込みによる確認コミュニケーショ力の不足」でした。

 また、インシデント発端者は、4年未満が多かったという結果から、本院のスタンダードレベルを対象として、コミュニケーション能力を高める研修が必須であり、現行の教育内容を精選して、現場でよく起こっている事例を展開しながら気づきを与える体験型の研修の必要性が示唆されました。

 

 この研究結果をもとに、正確に伝える確認コミュニケーションとして、看護師間、看護師ー医師間の報告・連絡・相談における確認を中心にした教育プログラムを開発し、教育内容や指導技術などの検討を進めていきます。