平成24年7月14日、滋賀医科大学医学部附属病院の「第2回臨床教育看護師育成プランフォーラム」が、琵琶湖ホテルで開催され、当院からは、看護部長をはじめ、看護師・助産師10名、看護教員1名が参加してきました。
今回のフォーラムのテーマは「臨床での看護師教育を改革するために」であり、日本看護協会の坂本すが会長の基調講演がありました。 2025年にピークを迎える少子高齢多死社会の到来に向け、医療・介護提供体制の改革に合わせ、看護職はくらしと医療を支える専門職として、社会に期待に応えられる看護師の育成が看護教育に求められていると強調されていました。 社会の全体最適を作るために、看護師は自分ひとりではできない部分を補うために連携体制を強化し、「見抜く力」「誰かに渡す力」「人の手を使って行う看護」が必須となるので、将来に向かって意識改革し、働き続けていくことができるように、環境も整備されていくという時代の流れを感じることができました。
シンポジウムでは、滋賀県の新人教育、助産師教育の現状についての行政の立場からの報告や、現場で臨床教育を担っている看護師、助産師活動、および臨床勤務を経験した看護学科教員の体験をききました。 また、看護臨床教育センター長より、開発した教育プログラムを地域医療への貢献にむけて活動し、教育レベルを向上させる取り組みを行っているとの報告がありました。
4年目の活動として、臨床教育看護師育成プランの中で 教育プログラムの開発、教育指導者の養成、人事交流、キャリア支援、地域医療への貢献と 事業が流れており、養成された教育者の活動を支援するための仕組みが整備されてきていると感じました。
当院は、3年目の活動中ですが、昨年度 養成された教育指導者に関する成果指標を模索している段階であり、このプランにおける臨床教育看護師の養成や認定後の活動や活動支援など、たいへん参考になりました。