平成24年3月10日(土)、徳島大学病院西病棟11階日亜メディカルホールにおいて愛と知と技のバランスのとれた看護職養成~自己啓発力を高め看護実践力向上を目指すプラン~第2回報告会が開催されました。他施設を含め162名という多くの方にご参加いただきました。報告会開始前には、3月11日の東北大震災により亡くなられた方々に哀悼の意を表し、黙祷を捧げました。
報告会前半は、「愛と知と技のバランスのとれた看護職養成」平成23年度実践報告として、徳島大学病院木田看護部長からプログラムの概要について、鈴木看護師長、長谷看護師長から教育プログラムの開発について、石山副看護部長から人事交流について、原田看護師長から教育指導者養成について、杣友看護師長からキャリアパスの構築について報告が行われました。
後半は、文部科学省高等教育局医学教育課大学病院支援室 市村専門官をお招きし、特別講演1として、『看護師の人材養成システムの確立』事業の概要と今後の発展」についてご講演いただき、本事業の今後の発展への示唆を得ることができました。
また、福井大学医学部附属病院 橘副病院長・看護部長をお招きし、特別講演2として、「共に学び、共に育つ体制づくりを考える パートナーシップ・ナーシング・システム構築と成果」についてご講演いただき、その後、木田看護部長を座長とし、橘看護部長を交え、福井大学医学部附属病院へシステムを見学した石山副看護部長、近藤看護師長、森看護師長、金澤看護師長、東根看護師長によるディスカッションが行われました。パートナーシップ・ナーシング・システム導入に当たり、導入過程の困難や成果等を知ることができ、今後の新人教育・継続教育に役立てていけるよう意見交換を行うことができました。
参加者の皆様からは、「この人材養成プログラムが成功したら、地域の病院にもその門戸をひらき、「教える人養成」をしてほしいと思った。」「日々の疲れ、精神的重圧が離職をまねくということがよくわかった。自分自身今疲れを感じているので、とても心に響いた。PNSもすごく興味深い。試してみたいと思った。」「とても勉強になりました。対人援助プログラムの開発の中でお話のあったおかしいと思ったときアセスメントを行って看護診断に基づくことの大切さの話がありました。教育の場の者としても教育課程の中の看護診断、アセスメントについて学生と学習を重ねていくことの必要性をあらためて実感しました。」など、多数のご意見をいただきました。