平成23年3月26日 徳島県教育会館大ホールにおいて、「看護を職業とする一人ひとりがキャリアについて考えよう」をテーマに、看護職キャリアシステム構築プラン第1回シンポジウムを開催いたしました。
開会に先立ち、東北地方太平洋沖地震による震災に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々に、参加者全員による黙禱が奉げられました。
シンポジウムは2部構成で、前半は、徳島大学病院木田看護部長を座長に「聖マリアンナ医科大学執行役員・統括看護部長・ナースサポートセンター長の陣田泰子氏を講師に迎え、「看護師のキャリア発達・キャリア形成について考える」というテーマで、忘れられない患者・体験を想起・記述することを通して本質を探究することが看護師のキャリア発達・キャリア形成につながるといった「看護現場学」の必要性を中心に講演をいただきました。
後半は、徳島大学病院鈴記副看護部長(キャリア開発委員会委員長)、徳島大学HBS川西教授(キャリア開発委員会副委員長)を座長に、徳島大学病院木田看護部長、高開看護師長(認定看護師の立場から)、山田看護師長(看護師長の立場から)、尾形副看護師長(部署教育担当者の立場から)、杉村看護師(入職3年目の立場から)5名のシンポジストらがそれぞれの立場からキャリアについて発表の後、陣田泰子氏にも加わっていただき、シンポジウムを実施しました。フロアからは、ジェネラリストのキャリアの考え方について発言もあり、活発なディスカッションが行われました。
最後に、徳島大学HBS雄西教授の「人は誰でも成長欲求が遺伝子の中に組み込まれているのだと思う。今日は、そのことが刺激されるシンポジウムであったかと思う。」という言葉により第1回シンポジウムは閉会されました。
徳島大学病院、徳島大学保健学科をはじめ、他施設からの参加者があり、245名の参加を得ました。
参加者のアンケートでは、「シンポジストのみなさんのそれぞれの違う立場でも、学習していくという考えは共通しているなと思いました。学んでいく姿勢を忘れないようにしようと思いました」「入職後の自分をイメージすることができ、不安が期待、希望へと変わりました。」などの意見が多く寄せられていました。